頭痛と閃輝暗転の関係性、対処法は?
みなさんは頭痛が起きる前のチカチカ、ピカピカとした感じ、目に現れる光の現象を感じた事はありますか?それは、閃輝暗転と呼ばれます。
閃輝暗転とは?
偏頭痛の前兆として見られることが多く、ピカピカ、チカチカと目に嫌な光が現れ、視界がそれによって狭くなったり、四方に光が動き、その周囲が暗くなって見える事もあります。その後に激しい頭痛や吐き気を催す方が多くみられます。
これは必ずしも目の病気というわけではなく、脳内での血管の異常からも起こるものなのです。脳の血管が収縮し、血流が悪くなる事で脳の視覚機能に異常が生じてしまうと、目に異変が起きます。その後、収縮した血管が拡張することで一気に血流がよくなり頭痛に移行すると言われます。
頭痛のパターン
頭痛には色々なパタ-ンがあります。
- ズキズキ、ドクドクするような血管異常から来る頭痛
- ドーンと重い感じや目の奥が強く痛む頭痛
- ギューッと頭が締め付けられるような筋緊張型の痛み
- チカチカとした前兆が起きた後に起きる片頭痛
原因は様々で日々の疲労の蓄積やストレスによっても起こります。
※交換神経が優位になることで血管が収縮し、異常をきたすものや、交換神経の高ぶりによって筋肉の緊張状態が続き、血流を悪くするものなど。
その他の頭痛の原因
他に血管が収縮するような要因には喫煙等も挙げられます。この様なことが原因で血管の異常をきたしていることもあれば、それ以外には脳梗塞や脳卒中など、脳の異常がある場合もありますので、気になる方は一度脳神経外科に受診してみて下さい。
脳に異常がなく、原因が自分では分からず、頭痛が起きているという方は、肩首の硬さや、姿勢、歪みが影響で頭痛を起こしている場合があります。それが起きてしまっている原因を見つけ、根本的な改善をする必要があります。
対処法
まずは身体を休めることが大切です。デスクワークで、PC作業が長いという方は、酷くなる前に休息を取りましょう。横になる事ができるなら深呼吸をしながら痛みが落ち着くのを待ちます。閃輝暗転の後は頭痛が発症することが多いため、早めに一度頭痛薬等を飲むのもいいでしょう。
目の疲れが原因でチカチカ症状が出ることもありますので、目の横のこめかみの辺りを押してみると少しリラックス出来ます。
テニスボールでの対処法
ご自宅にテニスボールのようなボールがあれば、首や肩甲骨に当て、その上に寝転がってみて下さい。痛気持ち良い程度の強さの所で1,2分ジッとしていると筋肉が弛緩してきます。
首や肩周りの緊張を少し和らげるだけでも症状が落ち着くこともありますので試して見て下さい。
閃輝暗転の根本へアプローチ
これらは対処法ですので、再発をさせないためにも、しっかり治療をすることをお勧めします。
脳神経外科では異常がなく、繰り返す頭痛には、姿勢や歪み、筋肉の過緊張によるものも考えられますので、お困りの方は一度当院にご相談下さい。