膝痛の原因は冷え?その対処法は?
膝の痛みの原因は、年齢や生活習慣によって様々です。
変形性膝関節症、半月板の損傷、オスグッド、鵞足炎などなど。膝周りの疾患だけでも数多くあります。というのも膝関節は、人体の関節の中でも荷重による負荷が大きく、構造的にみても不安定な構造をしているからです。
膝の負担を減らすためには、膝周りの筋力や筋肉の柔軟性がとても大事になってきます。
膝周りの筋肉のバランスが崩れたままだと、日常生活で行う”歩行”そのものが膝を構成する靱帯や軟骨にストレスをかけ、関節自体をどんどん悪くしてしまいます。今回は、意外と知られていない膝の痛みの原因として、“冷え”についてお伝えしたいと思います。
目次
なぜ冷えが膝痛の原因に?
なぜ”冷え”が膝の痛みに繋がるのかというと、筋肉の回復力、柔軟性と関わりが深いからです。
筋肉は冷えると血流が悪くなり、硬くなってしまいます。慢性的に足や膝周りが冷えていると、筋肉に溜まった疲労物質が蓄積され、膝への負担がどんどん大きくなっていきます。
昔から冷えは「万病のもと」といわれており、現代の医学でも体温が1℃上がるだけで自己免疫力、自然治癒力が5~6倍になるとわれています。
冷えの改善が出来れば体に良いことがたくさんあります。膝の痛みを早く和らげるためには冷え対策もとても重要になってきます。今回はご自宅でできる冷えに対する対処法をご紹介していきます。
食事で冷えのセルフケア
東洋医学ではすべてのものを”陰”と”陽”に分けて考えます。飲食物も”陰”の性質が強い食材は体を冷やす作用が大きく、逆に”陽”の性質が強い食材は、体を温めてくれます。代表的な食材だけここでは紹介します。
体を冷やしやすい食材の摂り過ぎには注意して下さい。東洋医学では、その他にも、腰や膝の辛さには、黒い食べ物が良いとされています。コンブ、のり、海藻、黒ゴマなど、とてもオススメです。
体を冷やしやすい食材
白菜、セロリ、トマト、豆腐
体を温める食材
生姜、かぼちゃ、鶏肉、エビ
衣類で冷えのセルフケア
デスクワークの際に膝掛けを使う
オフィスの空調はなかなか自分にとっての適温という訳にはいかないと思います。自分のデスクにいつでも使える様に膝掛けを一枚用意しておくことをオススメします。日頃の小さな積み重ねがとても大事です。
ヒートテックを履く
最近では、ヒートテックもだいぶ使っている人が増えてきました。真冬に使う様な厚い生地のヒートテックから春先や秋口に使える様な薄手のものまであります。もともと冷えを感じている人にとっては心強い商品です。少し暑いかな?と思うくらいがちょうど良いと思います。
日常生活で冷えのセルフケア
ツボ
「太衝(たいしょう)」 全身の血流をスムーズにしてくれるツボです。
「三陰交(さんいんこう)」 女性に特にオススメなツボです。冷えの改善効果が期待出来ます。
少し痛いかな?という位で5秒くらい押してみて下さい。
入浴中に膝裏をマッサージする
膝の裏にはリンパ節があります。老廃物などを排出するためのリンパ管の中継地点です。
入浴中に気持ち良いくらいの強さで膝裏をマッサージすると、足の疲れも取れやすくなりますのでオススメです。
最適な入浴の温度
自律神経がリラックスしている状態になるには、40℃程度のぬるま湯で10分~15分浸かることが理想とされています。
42℃の熱いお湯で5分程度の時間だと自律神経は興奮状態になりやすいので冷え性の人にとっては逆効果になるので気を付けて下さい。
熱く短くだと、体温が上がりすぎて、発汗などにより逆に体温が下がってしまう為です。逆に朝起きた後の仕事モードへの切り替えの時などは熱く短くの入浴がオススメなので、上手く使い分けられるといいと思います。
当院での治療
当院では整体の治療で全身のバランスを整え、膝の痛みが根本的になくなるよう施術します。冷え性の改善が必要な患者様には、鍼灸治療をオススメしています。膝の痛みでお困りの方は是非当院に一度ご相談下さい。